喧騒と孤独と難聴と・・【後編】

【喧騒】と言うものは不思議なもので

人は時として、それらを “賑やか・楽しい環境” と捉えて生活しています

 

【人がなぜこのような感情を抱くのか?】

 

以前読んだ精神科医の言葉を引用すると・・

 

元来、人は常に不安を覚えるようにできており

     それは偏に生存率を上げるためである

 

つまり何かに怯えていた方が

危機回避の確率が上がるので、結果として生き延びやすくなるわけですね

 

個人的にはすごく嫌な生き方ですが・・・

 

生存本能は「生き延びる」と言う結果だけを求めています

 

宿主の生き様や感情はどうでも良く

最終的に少しでも生き延びられればそれで良いと判断しているそうです

 

生存本能とは無機質なプログラムなんですね・・・

 

そして不安の中でも最も火力を発揮するのが

【孤独】だそうです

 

人間は他と繋がりを感じられなくなると

脳機能・心肺機能ともに低下していき

精神疾患や、その他臓器の疾患率が上がるという結果が出ていますが

 

そもそも

動物は “ 単独でいる方が外敵に狙われやすい” と言うのは自然の鉄則で

孤独を恐れることで繋がりを意識し、外敵から身を守り、結果的に生き延びた生物の末裔が僕達なので

“ 孤独が怖い ”のは当たり前の遺伝と言えます

 

話が逸れてしまいましたが

この【孤独】【繋がり】【生きる】と言う連鎖が重要で

 

つまりは

【 大きな音の中に身を置くことで、

漠然とした繋がりや一体感を感じて

結果的に “自分は死なずに済むかも知れない” と安心を錯覚しているわけですね 】

 

家庭や学校・職場において 孤独を感じている人が

騒音をたてる集団に入ったり、繁華街やクラブにずっと滞在したりするのは

【生き延びたい】という動物として当たり前の本能なのかも知れません。

 

 

まとめ

 

孤独や不安を感じ、恐怖するのは人間の性であって

ごくごく当たり前の感覚!

自分を変だと思うことはありません。

人は皆、内心ビビりまくって生きる様に作られてきたのです。